運動会の季節に思い出す、富永一朗先生と出会えた奇跡

秋の運動会の季節

僕の住むマンションからは、小学校の校庭がよく見えます。

 

この時期になると運動会の練習が始まって、

朝早くから応援団の太鼓の音がドン!ドン!ドン!と響き渡っています。

 

そんな普段とは違った目覚めもけっこう好きです。

 

コピーライターとして、そんな目覚めを

バシッと表現するネーミングを考えてみるも、

なにも思い浮かばなかった、松本圭太です。

_20170925_144143

僕は出場種目決めがあると、綱引きや玉入れなど大勢の中の一人になれそうな競技を好んで立候補してました。

 

みんなの注目を浴びるリレーなんかは「絶対に嫌!」というタイプ。

アンカーを走る人ってまじですごいと思います。

 

そんな、運動会と相性の良くない僕ですが、強烈に記憶に残っている運動会があります。

それが、高校最後の運動会(体育祭)。

 

高校生活最後の運動会。スターに会った。

運動会は日曜日だったと思います。

運動会と同じ日に、僕の住む街で、あるイベントが開催されることを数日前に知りました。

 

市民健康フォーラム、って感じのイベント名だったかな。

普通に考えれば、高校生が食いつくようなイベントでないことは確か。

 

でも、僕はチラシに書かれたそのイベントのゲストに釘付けになりました。

 

ゲストは漫画家の富永一朗先生。

お笑いマンガ道場を見て育った世代なら、この絵のタッチにキュンとくるはずです。

5

富永一朗先生と鈴木義司先生が毎週繰り広げるバトルは強烈。

富永先生が、鈴木先生を土管に暮らす極貧キャラに描けば

4

鈴木先生は、富永先生をゴミをあさる恵まれないデブキャラでやり返す。

キャプチャ1

また、それぞれが自分を描くときは金持ちでヘリコプターからお札をまいたり豪邸に住んでいたりする(笑)

 

そんな僕にとってのスターが我が町に来る。

「高校最後の運動会」と「富永一朗」

天秤にかけるまでもない。

(↑極端に個人差があります)

 

健康フォーラムは10時~12時とのこと。

幸いにも、僕が出場する綱引きは後半で午後からのプログラム。

当日、自ら学校へ電話をし、クラスと名前、「体調が悪い」と告げ、午前中を休むことを伝えました。

 

「体調が悪い」はずの僕は、皮肉にも「健康フォーラム」へ。

会場へ入ると、大勢のお年寄り。

おそらく大半は、富永一朗目当てではなく、純粋に自身の健康向上だと感じ取れました。

明らかに浮いてたけど、僕も着席し、富永先生の講演を聞きました。

 

富永先生自身が糖尿病を患い、健康を見直した、というテーマ。

「ぼくはこの病気に感謝してます」という締めが印象的だった講演。

 

どんな面白い話が聞けるかと期待していたが、期待とは違った面白さだった。

僕は、健康に感謝する、という、健康フォーラム主催者の意図通りの満足を得てました。

これはこれで大変に有意義。

 

講演後には突如として巨大な模造紙が登場し、富永先生が壇上で絵を描き出した。

 

それは代名詞とも言える、乳の垂れ下がったババアだった。

とても興奮した。「この絵を誰かにあげる」と言われたからだ。

手と声をあげようとしたが、あっけなく最前列のババアにその絵は手渡された。

(悔しさを思い出して、つい口が悪くなってしまいました。申し訳ございません)

 

富永一朗先生からの「がんばれ」

イベント終了後に僕は会場裏口で富永先生を待つことにした。

いわゆる出待ちだ。見渡しても他にそんな人は誰もいなかった。

出入り口は数カ所あるので、イチかバチかだ。

午後から高校の運動会にも行かなければいけない、残された時間はわずか。

もう駄目か、と思ったその時、ヒーローは現れた。

 

僕は意を決して、先生へ声を掛けた。

高校生が先ほどのイベントを見ていたことを驚きながらも、にこやかに話をしてくれた。

 

しかも、色紙を差し出すと、サラサラとサインを描いてもらえた。

目の前でみるみるうちにキャラクターが出来上がっていくのは壮観だ。

 

ボーッと眺めていると声を掛けられた。

 

「名前はなんていうの?けいたくん?どんな漢字?」

と聞かれたので『土が二つに太いです』と答えた。

「つきが二つ?」

『つちです』

「つき?」

『つちが上下に』

「つきが上下?」

『つ・ち・です』

「つ・き?つき?ん?つきね~、うーん?え?あ、つち?」

という聞き間違えと、伝え下手の地獄のような問答は、体感で5分ほどにも感じられた。

 

端から見たら、口げんかに見えていたことだろう(笑)

最終的には無事に圭太を書いてもらえた。

 

この時、先生に「大事にします」と伝えたサインは、もちろん今でも大切にしていて、いつも僕を応援してくれている。

_20170925_122701

このサインをもらったあとに高校へ行き、僕は予定通り綱引きに参加した。

「怪我だけはしないように」をモットーに精一杯の顔をして、綱を引っ張った。

 

正直、チームが勝ったのか負けたのかも覚えて無い。

ただ、この日、富永一朗にドキドキしたことは忘れない。

最後の運動会に青春を燃やす同級生に対して不謹慎だとは思うけど、僕の高校生活最後の運動会はこうして胸に残っている。

 

やりたいことをやっておく

振り返ってみると、こうやって、やりたいことをやってきたんだな、と我がことながら感心する。

僕は、ハイパーと頭に付けていいほど「内気な高校生」だった。

でも、ちゃんと自分で勝手に思い出を作ってたんだ。

考えてみれば、最近の僕は、このときの気持ちに近いかもしれない。

 

やりたいことを、好き勝手にやらせてもらっている。

多数派だから従う、なんてことはないし、

怒られるかも、とあきらめることもない。

 

きっとそうやって動いてきたことはいつまでも心に残ると思う。

 

とりあえず、富永先生情報をお持ちの方がおられればすぐに話を伺いに行くので連絡ください。

_20170925_122746

 

投稿者プロフィール

松本 圭太
松本 圭太
大阪で活動するフリーランスのコピーライター。
「クレーム対応」、「趣味のプロレス話」、「子供との楽しい日々」を綴る当ブログには隠れファンが多い(隠れなくてもいいのに・・・笑)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください