ただ、〇〇な人・・・

マックスブログ塾、塾長の生誕祝いBBQパーティーにて、水難を乗り切り、平和を手にした息子でしたが・・・

※平和に至るまでの成長記録はコチラの昨日の記事にて

 

そう簡単に平和が訪れるはずはありません・・・、このブログ塾においては。

 

ひと山越えて、平穏に食事を楽しんでいた息子ですが、塾長が視界に入るたびに「お父ちゃん、あの悪い人来たよ」と警戒しています(笑)

「あの悪い人、あっち行ったけど、また来ると思うよ」

「ほら、やっぱり悪い人来たよ」

 

・・・今までに見たことのない3歳児の観察眼です。

 

それほど身の危険を感じたのでしょう。

 

そしてついに、もろに目が合っている状態で「悪い人が来た!」とか言うから・・・

 

あーあ(苦笑)

もう、塾長の笑顔が怖い・・・(笑)

 

塾長、両手を広げてこちらへ向かってきます。

息子、勢いよく僕にしがみつ抱っこの状態で顔を伏せます。

 

塾長、無言で「おいで」「こっちにおいで」と息子を僕から奪い取ろうとします。

息子、泣き叫びます。

 

塾長、息子を僕から奪い取ります。

息子、過去最高のギャン泣きです。

 

「ヤダー!」「助けて―!」「お父ちゃーん!!」と泣き叫びます。

 

今後、歯磨きを嫌がる時やおもちゃ屋さんで駄々をこねたときには「塾長がくるよ」っと言えば、言う事を聞くかもしれないなぁ、と塾長を鬼扱いしたシュミレーションが頭をよぎりました。

 

ただ、さすがに見たことないほど泣き叫ぶので、僕も意を決して塾長から息子を取り返します。

 

さらに息子を奪い返そうとする塾長に息子は腹の底から「あっちいけー!!」と絶叫します。

「あっちいけー!!」を35回ほど言ったでしょうか。

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全くあっちに行かない塾長。

 

いや、この日の主役なのであっちにいく必要はないのです。

 

しばらく息子が落ち着くまで、こちらが「あっちに行く」ことにしました。

 

ま、そこは3歳児、水鉄砲と水風船ですぐにご機嫌は回復しました。

しかし、どこか塾長を警戒している様子。

 

しばらくは塾長と一定の距離を保つことで平和を手に入れた息子。

 

しかし、嵐は再びやってくるのです・・・

 

息子に忍び寄る魔の手・・・

 

塾長が手招きをします。

息子、当然ながら警戒し、僕から離れません。

 

しかし、次の瞬間、塾長の一言で事態は一変します。

まさに一言でした。

 

塾長「ケーキ」

息子「えっ?ケーキ??(超笑顔)」

 

息子はあっけなく塾長の元へ走って行きます。

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塾長が切り分けたケーキをじっと見つめています。

無言で口を開けています・・・。

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そしてついに息子の口へ塾長の手からケーキが運ばれました。

「おいしー!!」とこの日一番の笑顔を浮かべる息子。

 

『イエーイ』と塾長の差し出した手にハイタッチで応えます。

その場にいた大人全員とのハイタッチまで塾長の指示でやってのけました。

 

そして、あんなに嫌がっていた抱っこも、塾長が手を広げると、自ら胸に飛び込みます。

 

お、恐るべし・・・

 

・・・ケ、ケーキ。

 

息子を抱っこした塾長は、そのまま息子を天高く掲げます。

そして、いったん反動をつけて息子を空中へ押し上げます。

「高い高ーい」

やや怖がる息子。

「高い高ーい」「高い高ーーい」「高い高ーーーい」

徐々に本当に高くなっていきます。

 

16キロの息子が塾長の手を離れ、宙へ舞います。

その滞空時間が少しずつ長くなります・・・。

 

大人たちは気づきます・・・。

 

や、ヤバくね??

「高すぎる・・・よね?!」

 

16キロを何度も空へ放り投げるという行為は、ただ子どもをあやすにしては体力を酷使しすぎです。

何か別の理由、別の目的があるはずだ・・・

 

あっ!

 

僕は気付いてしましました。

塾長の視線は完全に天井です。少しずつ高く高く、距離を測り、我が息子の頭頂部を部屋の天井へこすりつけようとしているのです。

 

「やめろー!」と子供を守りたい一心で僕は叫びました、心の中で。

 

その想いが通じたのか、腕が限界を迎えたのかは定かではありませんが、ついに塾長は息子を床に降ろしました。

息子のやや引きつったままの笑顔は「ボク、遊んでもらったんだよね??」と確認をしているようでもありました。

 

その後、塾長に心を許した息子は何度も塾長とハイタッチを交わします。

時に、僕が抱っこした息子と、塾長のハイタッチがズレて、塾長の手が僕の頬やオデコにパシーンと誤爆した際には・・・、息子・・・爆笑してます。

 

完全に3歳児の心を掴んでいる塾長。

 

一時はどうなるかと心配しましたが(特に「あっち行け―!」のとき)、最後まで楽しく参加して、息子もひと回り大きくなることが出来た気がします。

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家に帰って、お母ちゃんに「あのねー、水掛けたんだよ」「ケーキ食べた!」「ビチョビチョになった」と報告する息子の姿は、夏の大冒険を経験した少年の様でした。

 

そして、布団に入り電気を消して寝る直前。

 

息子がこんなことを語り掛けてきました。

 

「お父ちゃん、あの悪い人・・・、本当は悪い人じゃなくて・・・、ただ水をかけたかっただけなんじゃない?」

 

ただ水をかけたかっただけの人・・・。

 

『そうだね』

 

と笑いをこらえて答えるので精一杯でした。

 

 

ただ水をかけたかっただけの人。

 

 

いや、息子、あれは悪い人だよ(笑)

 

 

 

投稿者プロフィール

松本 圭太
松本 圭太
大阪で活動するフリーランスのコピーライター。
「クレーム対応」、「趣味のプロレス話」、「子供との楽しい日々」を綴る当ブログには隠れファンが多い(隠れなくてもいいのに・・・笑)

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